おけら祭り

年頭の神事で有名なものに八坂神社の白亦祭(おけら祭り)がある。

暮の十二月二十八日の早旦に、前夜から参範潔斎していた権官司が、火鎖杵、火鏡臼で新しい火を鎖り出して神前の灯龍にうつしておき、
大晦日の夜、除夜祭終了の後、境内三か所に釣灯龍をつり、白尤木 (崇敬者が祈願のために奉る細い木)と削掛(飽で削った木のきれ)をうつして燃やす。

白尤は薬草で、その根は胃腸薬となり、また焼いて土蔵の湿気を除くに用いる。京都の市民はこの火を火縄にうけて、火が消えないようにぐるぐる廻しながら家に帰り、神前の灯明にうつし、また新年の雑煮を炊く火に用いる。

白亦祭は元且の午前四時におこない、その時撤火するが、削掛をまるめて球とし、白尤火をうつして本殿から石畳に投げる。天
を入れ、白亦を入れ、これに火下の疫気厄難を除く神事である。

2018年8月19日